【社長ブログ】計画とは、心を整える技術である 18/52
- 中明知也
- 4 日前
- 読了時間: 5分
はじめに
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
株式会社Minatoの代表取締役、中明です。
先日、春の陽気に誘われて、茨城県の笠間市を訪れてきました。
笠間といえば、全国的にも知られる「笠間焼」の産地ですね。
ちょうどこの時期、2025年4月29日から5月5日まで開催されている「陶炎祭(ひまつり)」が行われており、足を運んでみました。公式サイトにもあるように、200以上の窯元が集まる一大イベントで、1日まるごと過ごせるほどの充実ぶりです。 笠間の陶炎祭(ひまつり)公式サイト
会場では、それぞれの窯元が独自のコンセプトで陶器を展示していて、器ひとつひとつに「表情」があるようで、本当に見応えがありました。
どれも違う個性を放っていて、見ているだけで気持ちが高まる。
まるで、器が話しかけてくるような、そんな感覚でした。
実は、子どもの頃は陶器にはまったく興味がなく、「見ても面白くない」と感じていたのが正直なところです。
でも今は、そうではありません。
むしろ「面白い」と感じるようになった自分がいる。
それが少し、不思議で、そして嬉しくもありました。
というのも、私は日常的に料理をするのですが―― 「このお皿に、こんな料理を盛り付けたらきっと美味しそうだな」 「この器に合う料理を、自分で作ってみたいな」
そんなふうに、器を見るだけで、料理や場面を想像するようになったのです。
さらにいま、私たちは神戸の新店舗の構想を進めていて、
「この器で料理を提供したら、お客様もワクワクしてくれるかもしれない」
そんな発想も自然と湧いてくるようになりました。
この「ワクワク」はいったいどこから来るのだろう?と考えたとき、ふと思ったんです。
それはたぶん――
「誰かの喜びを想像できるようになったこと」によるのだと。
昔は感じ取れなかったこの「ワクワク」は、自分の中にある成長――
知識や技術の蓄積、そして「誰かの喜びを想像できるようになったこと」によるのだと。
この「感じ取れるようになる力」こそが、私にとっての成長であり、仕事の本質にも通じるものだと改めて感じました。
計画とは、心を整える技術である
■ 忙しいとは?
日々の仕事や生活の中で、「忙しい」と感じる瞬間は誰にでもあると思います。
でも、よく考えてみると、「忙しさ」とは単にタスクの量だけでは語れないものです。
■ 「忙しい」は心の状態である
私たちが感じる「忙しさ」の正体を分解してみると、それは多くの場合、“身体的”というよりも“心理的”な状態です。
「忙しい」の反対語として思い浮かぶ「暇」は、身体の状態。
しかし、「平穏」の反対語である「不穏」は、まさしく“心の状態”です。
つまり、「忙しい」と感じる背景には、心の中が落ち着かない=不穏な状態があるのです。
■ 計画をすることで、心は整う
そんな心の状態を安定させるために、私が大切にしているのが**「計画を立てること」**です。
物事に追われているとき、人は不安になります。目の前のやることにただ反応し、流され、コントロールを失っていくような感覚。
でも逆に、自分が物事を追っている、つまり**「主導権を持っている」**と感じられるとき、心は驚くほど落ち着きます。
その「主導権」を取り戻すための鍵が、「目的から逆算した計画」に他なりません。
■ 多くのことを抱えていても、心は安定できる
人は誰しも、やりたいことだけではなく、「やらなくてはいけないこと」も抱えています。
ときには、気が進まないことや苦手なことにも取り組む必要がある。
仕事とは、そもそも「誰かのためにするもの」ですから、それは避けて通れない前提でもあります。
だからこそ、不安や不穏な気持ちになったときにこそ、計画を立てることが重要になります。
・何のためにこの仕事をするのか?
・どこまでに、何を、どのように進めるのか?
・どこが不確実で、どこが確実なのか?
こうして少しずつ視界をクリアにしていくことが、心の余白を取り戻す第一歩なのです。
■ 計画は、心のストレッチ
私は、計画とは「未来をコントロールする手段」ではなく、
**「心のストレッチ」**のようなものだと思っています。
すべてを思い通りに運ぶことはできませんが、見通しがあるだけで人は安心できます。
仮に計画通りに進まなくても、計画があることで“立ち返る場所”ができます。
不安になったら、立ち止まり、計画を見直してみる。計画を細かくすることで、行動は明確になり、心は整います。
■ 最後に
忙しいと感じたときほど、まず立ち止まって計画を立ててみてください。
それは単なるスケジューリングではなく、自分自身の心を整える行為です。
目的から逆算し、やるべきことと向き合い、自分の手で未来をデザインしていく。
そんな日々の積み重ねが、きっと大きな安心と成果につながっていくと、私は信じています。
まとめ
「忙しい」と感じる多くの原因は、**心の状態(不安・混乱)**によるもの。
「忙しい」の反対は「暇(身体的)」、「平穏」の反対は「不穏(精神的)」という対比から、心の平穏の大切さが見えてくる。
心を落ち着かせるには、目的から逆算した計画を立てることが不可欠。
計画を持つことで、「物事に追われる」状態から「物事を追う」状態に変わる。
計画があると、不確実な状況でも精神的な主導権を取り戻せる。
仕事には「やりたくないこと」「苦手なこと」も含まれるが、それも含めて計画することで、心の負担が減る。
計画とは、未来を完全に支配する手段ではなく、**不安を和らげ、自分を整える“心のストレッチ”**のような存在。
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
日々の忙しさの中で、自分の心と向き合う時間を持つことは簡単ではありませんが、そんなときこそ「計画」という技術が支えになります。
少しでも、皆さまの心が整うヒントになれば嬉しく思います。
これからも、日々の学びや気づきをこの場で共有していきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
心より感謝を込めて。
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