【IT基礎編】第10回:セキュリティと個人情報保護の重要性

ITが便利になるほど、リスクも増えている!
インターネットやクラウドの普及により、私たちの生活やビジネスは非常に便利になりました。しかしその一方で、サイバー攻撃や情報漏洩のリスクも年々高まっています。
今回は、IT業界や社会全体にとって不可欠な「セキュリティ」と「個人情報保護」について、基本から実践までわかりやすく解説します。
情報セキュリティとは?
———————————————————————————情報セキュリティとは、「情報を守るための技術・運用・考え方の総称」です。主に、以下の3つの観点で語られます。
セキュリティの3大原則(CIA)
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項目 |
意味 |
例 |
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機密性(Confidentiality) |
情報を許可された人だけが見られるようにする |
パスワード管理、暗号化 |
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完全性(Integrity) |
情報が改ざんされていないことを保証する |
バージョン管理、改ざん検知 |
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可用性(Availability) |
必要なときにすぐアクセスできる状態 |
サーバー冗長化、バックアップ |
サイバー攻撃の種類
近年は高度化・巧妙化しており、以下のような攻撃が代表的です。
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フィッシング詐欺:偽のサイトでパスワードやカード情報を盗む
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ランサムウェア:ファイルを暗号化し、復号と引き換えに金銭を要求
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DDoS攻撃:大量のアクセスでサーバーをダウンさせる
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ゼロデイ攻撃:まだ修正されていない脆弱性を狙った攻撃
個人情報保護の基本
個人情報とは、「特定の個人を識別できる情報」のこと。
名前・住所・電話番号だけでなく、顔写真やIPアドレス、購買履歴も含まれることがあります。
日本では「個人情報保護法」が施行されており、企業には以下のような義務があります。
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利用目的を明確にする
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本人の同意を得る
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適切に管理し、漏洩や不正アクセスを防止する
セキュリティ対策の基本
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対策 |
内容 |
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パスワード管理 |
複雑なパスワードの使用、定期的な変更 |
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2段階認証 |
パスワード+スマホ認証などの多要素認証 |
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セキュリティソフトの導入 |
ウイルスやマルウェアの検知・ブロック |
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アップデートの徹底 |
OSやソフトの最新状態を保つ |
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社員教育 |
社内全体でセキュリティ意識を高める |
✅ まとめ
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情報セキュリティは「守る力」であり、IT利用に欠かせない
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個人情報は慎重に扱い、法令遵守と信頼確保が必要
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基本的な対策をとることで、多くのリスクを未然に防げる
次回は、**第11回「IT業界のトレンドとこれからの展望」**です。変化の速いITの「これから」を、やさしく読み解いていきます!