【Minatoの事業】経営層の役割


これまで「デジタル・トランスフォーメーション」→「CDO(チーフ・デジタル・オフィサー)の重要性」→「組織の重要性①、②」についてお話させていただきました。


今回はDXにおける「経営層の役割」についてお話させていただこうと思います。

(DXに関するお話が続いていることから「Minatoの事業」紹介から遠ざかっているように思われそうですが、DXはMinatoの大事な事業に関わるお話なので今回もどうぞお付き合いください。)


以前から「三位一体」をくどいようにお伝えしてきている以上、「チーフ・デジタル・オフィサー」「組織」ときたら「経営」に触れないわけにもいきませんので。


尚、私自身「経営」を偉そうに語るつもりもなければ、「経営はこうあるべき」と持論を展開するつもりもないのですが、今回は「DX」というテーマにおける「経営層の役割」について個人的見解も交えてお話させていただきます。


これを読まれる特に経営層の方は是非寛容な気持ちで読み進めていただけると幸いです。



意思表示

前回の「組織の重要性②」でお話させていただきましたとおり、DXを推進する上で最初の第一歩となるのが(トリガー)「経営による意思表示(リーダーシップ)」です。

これがないことには何も始まらず、何も進まず。。。


では「経営による意思表示」とは?


ただ単に「うちもDXやるぞ!」では当然のことながら何も動きませんし、現場に「考えろ」「やれ」というのもそれは無理というもの。

DXを進める上で「経営による意思表示」とは以下を示すことだと思います。


①なぜ変革するのか?

②どこを目指すのか?


「そんなことは当たり前だ!」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、DXというものはある意味正解のない世界であり、言わば経営そのものに近いとも言えます。

企業の方向性やベクトル、目指すべきところは経営にしか示すことはできず、一方でそれを具現化していくのが他ならぬ組織(現場)です。

(中小企業においては経営層も現場の役割を担うことが多いので、そうすると経営層も具現化するメンバーの一員となるわけですね。)


ある記事では上記①、②を「大義を設定する」とありました。

「DXを推進するための大義、それは企業のビジョン、ミッション、バリューに基づく大義である」と。

ついつい企業のビジョン、ミッション、バリューは広告宣伝的なキャッチコピーのように思われがちですが決してそんなことはなく「変革」が求められるDXにおいても根本的な部分は企業のビジョン、ミッション、バリューということですね。



DXというものは経営が意思表示し、現場がそれに呼応し、そこにDXの水先案内人であるCDOが加わることでようやく始動するというわけです。



価値判断

経営層の役割としてもうひとつ大事なものを挙げるとすれば、それは「価値判断」ではないでしょうか。


何事を進めるにしても、ましてDXのような「変革」を前提としたことであれば尚のこと、多かれ少なかれ現場ではコンフリクト(対立、軋轢)が生じたり、二律相反する事象が起きうるものです。

そうなると判断を下すのは経営層の役目となるわけですが、その判断は「一定の価値」のもとに判断することが重要ということです。


「一定の価値」とは、「自分たちの存在価値」に基づくべきものであり、「自分たちが大事にしている価値観」だったり「自分たちが是とする価値観」・・・言い換えるとその企業にとって「譲れないもの」が価値判断の基準になるべきってことですかね。


また経営層は局所的な視点で判断してはならず、大局を見ながら自分たちの価値観を念頭に判断を下すという「舵取り」が要求されます。


前回のお話で「組織の再構築」に触れましたが、そこに経営層の役割を足すと、DX推進における経営層と組織(現場)の役割は以下のよう図になるかと思います。




①DX始動

→ 「経営による意思表示」から始まる


②DX推進

→ 状況(市場や自社を取り巻く環境)の変化に応じながら組織が変化、再構築され、デジタルによる業務(ビジネス)変化が起きている状態


③DX停滞

→ 原因が上記②における最中でコンフリクトや二律相反する事象が起きれば「経営による価値判断」で解決する



「経営による意思表示(DX始動)」と「経営による価値判断(事象解決)」

この2つがDXにおける経営の大事な役割と言えるのではないでしょうか。



経営層によるDX阻害要因

そもそもDXは一朝一夕で成し得るものでもなければ、長き道のりの中で阻害要因なんてそれこそいくらでも可能性があるわけですが、あえて「経営層によるDXの阻害要因」を挙げるとすれば(個人的見解ですが)DX始動前にあるように思います。


「それは何か?」と言えば、以前にも本ブログ(【Minatoの事業】デジタル・トランスフォーメーション)でお伝えした以下です。


①デジタル化はいきなり大胆、劇的なことから始めるのではなく、段階的に取り組んでいく。

(いきなりデジタルトランスフォーメーションではなく、デジタルパッチから)


②いつかは取り組むべきものと割り切って、長期戦になることを前提に早めに取り組む。

(企業として体力があるうちに取り組まなければ、体力がコロナ等で奪われてからでは時すでに遅し)


③デジタル化には「多額のコストがかかる」ではなく、デジタル化しなければ「これから先に多額のコストがかかる」と考える。

(デジタル化の遅れは労働人口が減少するこれからにおいて企業の競争優位性を損なうわけで、そこで取り返そうとすれば無理な投資とリスクを強いられかねない。)


④「外部のIT企業にデジタル化を依頼すると高額になる」と考えるのではなく、社内の人間がやろうが外部の企業がやろうが誰がやってもデジタル化にはコストは伴うことを理解する。

(自社内にITに精通した人材を確保するほうが採用コスト、教育コストなんかも加算すれば結果余計に高額になる)


⑤社内の人材は本業に、デジタル化は専門家である外部をうまく活用する。

(専門的領域は長年の経験や実績がものいう世界でもあって、そこに自社でコストや労力をかけるぐらいなら「餅は餅屋」の方が効率的)

始動する前から上記状態が経営層の言い訳のようにもなってしまうこと、すなわち「やらない理由」を並べてしまうことにあると思います。


そしてDXが始動してから・・・で言うと「特に中小企業においては経営層も組織(現場)の一員」であることを忘れ、多忙などを理由に現場に任せっきりになることが私が思う「経営層によるDX阻害要因」です。


任せること自体が悪いと言うわけではありませんが、時には旗を振り、時には現場を鼓舞し、つまるところ良くも悪くも現場にもっとも大きな影響を与えるのは経営層に他ならないわけですから、経営層は「率先垂範」していくことが大事だと思います。



まとめ

DXがテーマなのでと前置きしましたが、私自身も経営層に身を置くものとしてあたかも自分に言い聞かせる気持ちで今回は色々と書かせていただきました。


で、今回のまとめです。


①経営層の大事な役割は「意思表示を示す」「価値値判断を示す」こと。

②経営層と言えども、特に中小企業においては時に現場の一員として行動すること。

③経営層の率先垂範が現場を突き動かす原動力となり得ること。


いつの時代も経営層の影響力は大きく、責任は重く、だからこそ成し遂げることができるものもたくさんあるので、私自身も「率先垂範」を胸に自社の、そして弊社お客様のDXを成し遂げていきたいものです。


「(DX成功の鍵は)現場ひとりひとりの主体性と当事者意識」


前回のブログで現場の方へのメッセージのつもりで書いたものですが、今回は以下です。


「(DX成功の鍵は)経営層の覚悟と率先垂範」


(今、自分自身に自問自答してるところです。「覚悟はあるのか?」「できているのか?」 うーむ・・・)



雑談

世界でもっとも注目を集めるアメリカ大統領選挙。

4年に一度のビッグイベントですね。


私自身、アメリカ大統領の交代、政権交代による影響を普段の生活の中で実感することは希薄と言えば希薄ですが、それでも経済始め、日本のみならず世界に影響を及ぼすアメリカ大統領ですから選挙の行く末はついつい見てしまいます。


それにしても今回の選挙は大接戦。

どちらが勝ってもおかしくない状況が途中まで続いていましたが、結果民主党のバイデン氏ということで。(それにしてもスッキリ終わらないですねえ)


大接戦と言えば、前回の大統領選挙の記憶が蘇ります。

(得票数でクリントン氏が上回るも、獲得選挙人数でトランプ氏が逆転)

アメリカ大統領選挙における選挙制度の妙とでも言うのでしょうか。

色んなドラマを生みますね。


先日日本では菅総理が誕生し、これで日米において首脳交代となったわけですが、コロナ禍はまだまだ続いていますし、それが経済にも甚大な影響を及ぼしているので今後の新たな日米関係が経済をより良い方向に導いてくれることをいち国民として願うばかりです。



今日もここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございます。